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2008年 11月 24日
石川直樹の世界
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黒豆の甘煮が食べたいなぁ、と少し前から思っていて週末Mrs Flannery'sで見つけたBlack Beanで甘煮を作った。

たっぷりの水に浸して一晩寝かせ、翌日煮たのだけど煮すぎて豆が破裂してしまった。日本の黒豆より小ぶりだし、中火で1時間で十分に煮終えたのかもしれない。次回の教訓として。

少し甘すぎたけど黒豆はおいしい。

VEGE BOOKに出ていたキヌア↓、同量の水で煮たり炊いたりして食べるらしい。アンデス地方の穀物でミネラルやたんぱく質が豊富みたい。さぁ、どう料理しようかな。

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到着を楽しみにしていた本たちが届き、欲張りな私は2冊(以下参照)の本を同時読みしています。
先が気になって気になってしょうがなく、寝る前の読書は眠気を誘い、飛ばし読みをしながら一応読み終えた。
この著者、石川直樹さんは実は私よりも年下!彼自身の言葉で書かれた本たちはとても共感するところがあって、これらの本は私にとってとても大事なものになりつつあります。彼の本は揃えていきたいな。

2000年から1年かけてPole to Poleプロジェクトに参加し、北極から南極まで選び抜かれたメイト達と渡り歩いたのでした。↓の本はそのときの様子が記されています。

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この地球を受け継ぐ者へ―人力地球縦断プロジェクト「P2P」の全記録
石川 直樹 (著)

これから2度、3度とノートを取りながら私も地図を描きながら彼の渡ったルートを再確認し、読み直していく予定。知らない地名が多いけれど、こうすることで私も一緒に旅している気になれる。

彼のすごいところは、至って普通の青年が対面する全ての出来事をそのまま受け止めているところ。もちろん葛藤はあるだろうけれど、その場所その場所の価値観に溶け込もうとしている姿勢が伺え、自然と同化している。読みながらスケールの大きさに感動し、人間そんな状況下に置かれても生きていけるのかと思った。彼のそのままの言葉で語られたこの本は読みやすく、その土地の様子などもわかりやすく細かく書かれている。

「豊かさ」とはいったい何か。
コンビニの弁当を食べ、
エアコンの効いた明るい部屋で
テレビを見ながら、昼とも夜とも
つかない生活をすることは豊かなのか。
汚れた服を着て裸足で
かけずり回っている子どもたちは
「貧しい」のか。日本は豊かか。
(中略)先進国は本当に「先」に「進んで」いるのか。
発展途上国の「発展途上」
という言葉は何を意味するのか。
- 本文「この地球を受け継ぐ者へ―人力地球縦断プロジェクト「P2P」の全記録」抜粋 -


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いま生きているという冒険 (よりみちパン!セ)
石川 直樹 (著)

この本は字も大きく、旅の写真も多く彼が実際に旅した様子が優しく書かれている。高校生で既にインド一人旅、後にミクロネシアへ星の航海術を学びに行ったり、熱気球で太平洋横断中には予想外の燃料不足&漂流寸前になったりetc

そんな思いをしても彼の冒険は続いています。読んでいてドキドキ心配したり船酔いした彼には「あぁ、私はベッドの中で傍観者でよかった」と安堵したり。

アラスカにある標高6194mもあるデナリでかかった高山病はどんな感じなんだろう。その爽快感とかどんなものか。そこから見える景色はどうなんだろう。シロクマに対面したときの恐怖感とはどんな感じか。垢だらけの体が異臭から土臭さになるその臭いとはどんなものか?

食事とベッドが約束された今の生活に慣れ、キャンプ生活も楽しめるのだろうか?とクエスチョンマークがついてしまう私にはきっと彼のように旅することは無理なのかもしれない。だけど、やっぱりその土地その場所でflexibleに対応し、たくさんの「世界」を見つけていく彼はうらやましい。

「旅をすることで世界を経験し、想像力の強度を高め、自分自身を未来へと常に投げ出しながら、ようやく近づいてきた新しい世界をぼくはなんとか受け入れていきたいと思っていました。そうすれば、さまざまな境界線をすり抜けて、世界のなかにいるたった一人の「ぼく」として生きてける気がするからです」 
- 本文「いま生きているという冒険」抜粋 -


by pandysan | 2008-11-24 19:00 | 食、お弁当


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